第18章

老人二人は手に手に大きな紙袋を提げていた。滋養剤やら土産物やらで、両手が塞がっている。

そして新谷卿華を目にした瞬間――ふたりの顔から笑みがすっと消えた。

「まあ、うちの孫嫁ちゃん。どうして家にいるの?」

宮本嵐が慌てて駆け寄り、卿華の身体を支える。触れた指先が氷みたいに冷たくて、胸がきゅうっと締めつけられた。

「手、こんなに冷えて……顔色もひどいじゃない。どこか具合が悪いの?」

立花達邦も眉を寄せ、威圧感のある視線でがらんとしたリビングを見回す。

「真淵の馬鹿者はどこだ。今日はお前を連れ出してやると言っていたはずだろう。なぜひとりで置いている」

連れ出す――?

卿華の胸がず...

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