第27章

「作品を見たいんでしょう? 自分で開けて確認すればいいわ」

太田莉が訝しげに書類袋を開けると、中には黄ばんだデザインの下絵が束になって入っていた。

どのスケッチにも、裁断の数値や素材の配合が細かく書き込まれている。線は迷いがなく、流れるように美しい。

「これは……」太田莉はページを繰る手を止められない。目を見開き、声まで震えた。「これ、星川が三年前に一気に名を上げた『羽化』シリーズの初稿じゃない……? どうして……」

「右下の署名をよく見ろ」

金田川浬は両手をポケットに突っ込んだまま、冷えた視線で一同をなぞる。

「『羽化』のメインデザイナーは新谷卿華だ。星川創設当初のヒット作は、...

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