第72章

「ダメ。今日は絶対に休みなさい!」

羽田糸は新谷卿華の目の前でノートパソコンをばんっと閉じ、強い口調で言い切った。

「まだ身体、治りきってないでしょ。さっきあんな刺激まで受けてさ、このまま無理したら本当にICU行きだよ。社長命令。今日は休暇、今すぐ帰って寝て!」

新谷卿華は困ったように彼女を見る。

「秋のショー、まだ詰めきれてない細部が……」

「空が落ちてきても、私と金田常務が受け止める!」羽田糸は反論を許さず、そのまま彼女をぐいぐいとオフィスの外へ押し出した。「夜は私がご馳走する。今は帰って寝直し。19時、店の住所送るから」

羽田糸の押しの強さに抗えず、新谷卿華は折れるしかなか...

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