第100章 国分家の顔はお前のせいで台無しだ!

夏目凛の視線が、橘彩花の――今にも画面を突き破りそうな指先に落ちた。

スマホに表示されている、アルファベットの「K」を掲げたアイコン。見間違えるはずがない。

国分礼二。

コメント欄に並ぶ下品な罵倒と、子どもじみた脅し文句。それらを目にした瞬間、もともと血の気の薄い凛の顔色が、さらに冷えていく。

凛はそっと手を伸ばし、彩花の手の甲に自分の手を重ねた。

「私がやる」

彩花の動きがぴたりと止まる。顔を上げ、凛の澄んだ冷たい瞳とぶつかった。

「ダメ!」考えるより先に拒絶して、彩花は凛の手を握り返す。頑として譲らない顔で言い切った。「凛、これは私の問題! あいつが罵ってるのは私でしょ。凛...

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