第125章 遊び人

彼女は素早く話題を切り替えた。

「もうあいつの話はナシ! 訴訟の件はあいつが前に出てくれるんだし、こっちは安心して高枕で眠っていりゃいいのさ! 行こ! この私様、今日は臨時収入が入ったの。街でいちばんの和牛コース、奢ってあげるから厄落とししよ!」

橘彩花は有無を言わせず夏目凛の手を引き、ピンクのポルシェに押し込んだ。

――三十分後。

都心にある和牛専門の高級料亭。防音も完璧な個室。

真っ赤なA5ランクの和牛が鉄板の上でじゅうじゅうと音を立て、脂の甘い香りがふわっと広がった。

彩花は手際よく肉を返しながら、目を輝かせて探りを入れる。

「ねえ凛、早く教えてよ。高坂修治のあの男と、他...

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