第13章 制御不能

翌日、国分礼二は社長室のソファで目を覚ました。

二日酔いの鈍い痛みがこめかみを割り、苛立ちまぎれにネクタイを乱暴に引きほどく。すると勝手に、脳裏へ浮かんできた。国分凛の、あの青白くて冷たい顔。

――よくも。

――どのツラ下げて。

あの鳴瀬優真とかいう、ヒモみたいな医者が後ろ盾だからか?

考えれば考えるほど腹の底が煮え、スマホを掴んだ。今すぐ電話して、何様のつもりだと叩きつけてやる――そう思った矢先、新しいメッセージが弾けるように表示される。

開いた瞬間、写真が一枚。

病院の個室。病衣姿の国分凛が横を向き、鳴瀬優真と話している。……笑っていた。

俺の前じゃ、いつだって死人みたい...

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