第132章 いいよ、付き合ってやるよ

「いいよ。付き合ってやる!」橘彩花はソファから勢いよく跳ね起きた。瞳の奥に、ぼうっと燃え盛る怒りの火が宿る。

「遊びたいんでしょ? 中途半端に匂わせて、女をその気にさせるのが好きなんでしょ? だったら今日は見せてあげる。――本物ってやつを!」

夏目凛は、その闘志むき出しの顔を見て、困ったように小さく首を振った。

「彩花、落ち着いて」

凛は手を伸ばし、ぬるめの水が入ったグラスを彩花の前へ差し出す。声はいつも通り冷たく澄んでいた。

「そんな人のために、自分まで汚す必要ない。割に合わないよ」

「誰が汚すって言ったの?」

彩花はグラスを受け取ると、ゴクゴクと二口飲んで、まるで自分に気合...

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