第173章 当然の報い

「夏目さん。尾行者の鈴木さんは、市民の個人情報を不正に取得・販売した罪により、懲役15日、罰金5,000円に処します」

女性警察官は処分決定書を彼女の前へすっと押し出し、二段目を指で示した。

「委託者の国分礼二。第三者を雇って尾行させ、私生活を不正に監視した件について、十日間の拘留と罰金三千円を命じる」

夏目凛の視線が「拘留十日」の文字に落ち、二秒だけ止まる。

十日。

国分礼二は留置場で十日を過ごす。

国分グループの社長。国分家の若様。全身ブランドのスーツで、会員制クラブを出入りしていた国分礼二が――留置場の硬い板の上で十日眠る。

「夏目さん、処分内容に異議はありますか?」

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