第75章 愛してる

彼女は視線を引き戻し、傍らの警官へ向き直った。

「警察の方、この人は私とやり直したいわけじゃありません。ただ悔しいだけ。私に恥をかかされたから、こんなやり方で侮辱して、脅しているんです」

復讐――?

国分礼二の頭の中が「ぶんっ」と音を立てて弾けた。

復讐だなんて、あり得るはずがない。彼は彼女に、心臓ごと差し出してでも分かってほしかったのに。

「違う!」

礼二は狂ったように床から跳ね起き、駆け寄ろうとした。だが二人の警官にがっちり腕を取られ、身動きが取れない。

「凛! 復讐なんかじゃない! 俺は……俺はお前が好きなんだ! 愛してる! 愛してるんだ!」

ようやく口にできた言葉。三...

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