第6章

 セレナの腕の中にいる竜の子から、黄金の光がぱっと噴き上がった。

 だが、光が引いても、そこにいたのは栄光の光竜ではない。残ったのは、腐りかけた肉の塊だけだった。

 鱗は逆向きに生え、肉はおぞましくずれ込んでいる。泥のようにぬらぬらと這い、ねじ曲がった顎をかろうじてこじ開けて、しゃがれた喘鳴を漏らした。

「……おかあ、さん……」

 セレナの顔に浮かんでいた恍惚が、一瞬で凍りついた。

 傍らでアーサーが一歩退いた。尊大な仮面がひび割れる。「ありえない……」

 セレナは狂ったように後ずさりし、甲高く叫んだ。

「私の赤ちゃんは純血の光竜よ! これは何、この呪われた化け物は!? 誰かが...

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