第7章

「電話しろ」

 ヴィンセントはスマホの画面を私の顔面に押しつけ、もう片方の手で私の襟元をつかんだまま、上から睨みつけてくる。「今ソファに裸で座ってるって言え。こっちに来ておまえを抱けって言え」

 私は激しく首を振った。涙が屈辱と混ざり合う。「……頭がおかしい。そんなこと、しない」

「しない?」ヴィンセントが冷たく笑い、親指がグループ送信のボタンの上で止まった。「じゃあ、この二十時間ノーカットの高画質コレクションを、おまえの両親と妹に送ってやる。今すぐだ。三……二……」

「やめて!」私は折れた。震える手でスマホを奪い取り、発信を押す。

 呼び出し音が一度鳴っただけで、通話は切れた。

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