第10章

「雪見秘書、あんたたち一体どういうこと?」

梨乃は玄関と千枝を交互に指差した。

千枝は顔を真っ赤にして、ますます身を縮こまらせた。

ピンポーン。

再びインターホンが鳴り、梨乃がドアを開けると、そこにはまた悠の姿があった。

「九条社長、まだ何か御用で?」

「宇宙の心はここか?」

そう聞かれ、梨乃は無意識に頷いた。

「金庫の中よ。今持っていく? あんたも本当にどうかしてるわ。何十億もするジュエリーを私に持ち帰らせるなんて、怖くないわけ……」

「そのネックレスは彼女にやる」

悠は上がり込み、手にしていた薬を千枝に差し出した。

「薬、忘れずに飲めよ」

千枝が袋を受け取ったとき...

ログインして続きを読む