第124章

スポーツウェア姿の若い男が入ってくると、その場の空気が少し気まずくなった。

晴美の隣にいた益戸千紘が、申し訳なさそうに手を挙げた。

「今日、インターン生の飲み会があるって話したら、先輩が雪見さんも来るのかって。それで、同じ大学のよしみで一緒に飲もうってことになって」

益戸千紘も千枝と同じ大学だが、学部は違っていた。

千枝は少し驚き、そして嬉しそうに吉坂一弘を見た。

「先輩もハッキュウで働いてたんですか?」

「マーケティング部だよ」

彼はぐるりと周囲を見渡し、最後に先ほど話していた男に視線を止めた。

「野末公則、戦う前から白旗か? お前らしくないな」

「お前の実力くらい知って...

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