第19章

千枝たちは、大学生に人気の映え系レストランで待ち合わせをしていた。

料理が特別美味しいわけではないが、内装がお洒落で写真映えするのだ。

おまけに値段もそこそこ張るため、普段なら絶対に選ばない店である。

だが、今日は特別な日だった。千枝が世界的に有名なジュエリーブランドに就職したお祝いなのだ。

本日の主役である千枝がもうすぐ着くと聞き、綾子たちは店の入り口まで出迎えに出た。

すると、黒のブガッティ・ヴェイロンから降りてくる千枝の姿が見えた。

今回、悠はドアを開けず、彼女が友人たちの元へ歩み寄るのを車内から見送っていた。

「千枝、あんたもしかしてパパ活でも始めたの?」

綾子は口を...

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