第22章

運転手は地下駐車場に車を停めると、一礼して立ち去った。ひどく手慣れた様子だった。

千枝はわざわざ駐車スペースを確認した。

「他人の場所に停めるのは、まずくないですか?」

「すぐに出る」

悠はスマホのライトを点け、前方を照らした。

周囲の四つのスペースが空いているのを見て、まあ大丈夫だろうと思い、千枝は車を降りた。

地下駐車場の照明は薄暗く、一歩進むごとに慎重にならざるを得ない。

悠は彼女の一歩後ろを歩き、スマホのライトがちょうど彼女の足元を照らしてくれていた。

千枝はふと、名状しがたい切なさに襲われた。

以前、図書館でデザインの課題に追われていたとき、和也が迎えに来てくれる...

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