第27章

千枝は専用エレベーターに乗り込み、まっすぐ最上階へと戻った。

オフィスには向かわず、そのまま化粧室へ駆け込む。

ブラウスを脱ぎ、念入りに水洗いしたが、べったりとついた油汚れはどうしても落ちなかった。

下着にも、スカートにも油が染み込んでいるのを見て、千枝はふいに心が折れそうになった。

もともと人と衝突するような性格ではない。けれど、今日ばかりは我慢ならなかった。

自分は何もしていないのに、なぜ由利はあそこまで目の敵にするのか。

言葉を交わしたことなど数えるほどしかない。ただ悠の秘書になったというだけで、こんな嫌がらせを受けなければならないのだろうか。

同僚から聞いたことがある。...

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