第36章

翌日、千枝は寝坊した。

悠の朝食を作る必要がないため、少し長く眠ることができたのだ。

何より、会社の資料を読み込んでいて、寝たのが午前三時を回っていたからである。

悠から歩合を出すと約束された以上、何としても結果を出さなければならない。

ハッキュウ宝飾の社長が自ら口にした歩合だ。少なく見積もっても数十万にはなるはずだ。

結局ソファに突っ伏して寝落ちしてしまい、そのせいで起きるのが遅くなった。

手早く身支度を済ませ、急いで出社すると、そのまま社員食堂へ直行した。

幸い会社から家が近かったため、そこまで遅い時間にはなっていない。

だが食堂に足を踏み入れた途端、一斉に周囲の視線を集...

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