第40章

千枝は事前の準備を念入りに行い、プレゼン用の資料まで作成していた。もともと宝飾デザインを専攻していたこともあり、独自の視点を交えた解説に、聞いていた数人はしきりに頷いていた。

彼女が姉弟子の孫娘だと知って以来、拓洋はすっかり千枝のことを気に入っていた。

千枝のプレゼンが終わると、彼は真っ先に拍手をして言った。

「いやはや、さすがは私の姉弟子だ。しつけが行き届いている。九条社長も、とんだ拾い物をしましたな」

「ええ、本当に」

悠は笑みを浮かべて答えた。

傍らにいる梨乃は、顔の筋肉が引きつりそうだった。

(この若造、雪見秘書が褒められたからって笑うなんて……!)

これなら今後、雪...

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