第48章

千枝はあまりのショックに、悠が入ってきたことすら気づかなかった。

「どうして床に座り込んでいるんだ?」悠は片手で彼女を引っ張り上げた。

千枝は慌てて悠の袖を掴んだ。「九条社長、車田さんのダイヤが一つ、なくなってしまいました。私のせいで……」

「大丈夫だ、落ち着きなさい。たかがダイヤ一つだろう」悠は彼女を引いてソファに座らせた。「どうやってなくした?」

千枝は先ほどの出来事をありのままに説明した。

「唯奈がダイヤを盗んだと疑っているんだな? 君をトイレに閉じ込めたという……」悠の表情が少し冷たくなり、千枝はビクッとしたが、それでも頷いた。「このオフィスには監視カメラがありますよね? ...

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