第69章

「そ、そんなはず……」

由佳はデザイン画の写真を見つめ、どうしても信じられなかった。

確かに他人のデザインを盗んだ。だが、彼女が盗用したのは自分の母親のデザインのはずだ。

改めて写真をよく見ると、母親のデザインは写真のものと瓜二つだった。由佳は瞬時にすべてを悟った。

動かぬ証拠を突きつけられ、由佳には反論の余地などなかった。ましてや、母親のデザインを使ったなどと言い訳できるはずもない。

彼女は深く息を吸い込み、目を赤くして悠を見た。

「九条社長、わ、私は本当にこの事を知りませんでした。でも、大きな過ちは犯していません。結局、車田さんは私のデザインを採用しなかったんですから」

最...

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