第78章

千枝が着替えて戻ってくると、デスクにはすでに朝食が置かれていた。

「九条社長のおごりです」

雪花が小声で教えてくれた。

千枝は小さく頷いたものの、心の中では少し落ち込んでいた。

昨日、悠が怒っていたのは肌で感じていた。だから今朝は、もう自分に朝食を買いに行かせなかったのだろうか。もう『身内』ではないから?

提携会議が始まるまで、千枝はずっと沈んだ顔をしていた。

「雪見秘書、マーケティング部と打ち合わせをしてきてくれ。今日の提携会議には俺も出る」

悠がデスクの前にやって来ると、千枝は弾かれたように立ち上がった。

「はい、ただいま行ってまいります」

表情こそ崩さなかったが、その...

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