第83章

「毎日清掃業者が入るだけで、部外者がここに泊まることはありません」

千枝の内心を見透かしたように、桂佑が慌てて釈明する。

「私も午前中に来たばかりでして。その時、九条社長はすでに出かける準備をされていました」

つまり、昨夜二人がここで何をしていたかなど、自分は一切関知していないというアピールだ。

とはいえ、朝イチで清掃業者を連れてきた際、この部屋で何があったかなど一目で察しがついていたはずだが。

千枝は愛想笑いを浮かべた。

「じゃあ、私はこれで帰りますね」

ここは悠のプライベートな空間だ。自分が長居するのは場違いだろう。

そのとき、別荘のドアが開いて悠が入ってきた。

「起き...

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