第八十四章

草太たちスタッフが視線を向けると、案の定、和也の手には有名なセクシーランジェリーブランドの紙袋が握られていた。

千枝はサイズまで確認しなかったが、自分と由衣のサイズが全く違うことくらいはわかっている。

和也は気まずそうに咳払いをした。

「千枝、ごめん。じゃあ、今すぐ交換してくるよ」

「いいわ。もう別れたんだから、別れのプレゼントなんていらない」

千枝は彼に向かって手を差し出した。

「あなたが私に、今まで奢った朝食の肉まんやミルクティーの代金を請求するなら、私がプレゼントした時計や靴、バッグも全部現金に換算して返して。結構な額になるはずだから、今すぐ精算してよ」

「千枝、お金の話...

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