第119章 先生は先生

二時間後、小山由樹の携帯が突然鳴った。

数人が一斉に小山由樹に視線を向ける。

小山由樹は時間を無駄にすることなく、スピーカーフォンをオンにして通話に出た。「見つかったか」

「小山さん、見つかりました。例の人物も手稿も、両方確保です。後ほど手稿の写真を送りますので、松本教授に本物かどうか確認してもらってください」

電話の向こうの相手は興奮している。「小山さん、信じられないでしょうけど、さっき俺たちが追跡したらすぐに気づかれて、相手は逃げ出したんです。もうダメかと思ったんですが、なんとあの紙だけが前に飛んでいくじゃないですか」

「それで後を追わせたら、見事に犯人を捕まえることがで...

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