第124章 あなたは私のもの

佐野陽菜はベッドから飛び起きんばかりの勢いでドアへと駆け寄り、そのまま開けて飛び出そうとした。

しかし、不意に階段の方から重々しい足音が聞こえてきた。

彼女はドアノブにかけた手をすぐさま放し、椅子を引きずってきてドアの前に立てかけた。

突如、ドアの外から、ドン、ドン、ドン、とノックの音が響く。

「陽菜、俺だよ。開けてくれ!」

「陽菜、開けろって!」

佐野陽菜はバンバンと激しく鳴るドアを恐怖に怯えながら見つめ、息をすることすら憚られた。

「陽菜、こんなドアで俺を防げるなんて思ってないよな!」

「ハハハ! お前は昔と変わらず甘ちゃんだな!」

ドアの外の声が、ふっと消...

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