第126章 会員

「原田さん、私……武田勇人が、また来るでしょうか?」

「来るわ」原田麻友は即答した。「あなたからは酷い鬼気がする。もう憑かれているはずよ」

佐野陽菜は「……」となった。

彼女はそのまま地面にへたり込み、嗚咽を漏らす。「どうして私ばっかりこんな目に! 付き合った彼氏がクズ男だっただけでも最悪なのに、死んでまで付きまとってくるなんて。私って本当に……」

わんわんと泣きじゃくる佐野陽菜を横目に、原田麻友は何も言わず、読書を続けた。

そばにいた同僚は佐野陽菜の言葉に驚愕していたが、彼女よりは理性的だった。すぐさま佐野陽菜の耳元で囁く。「早く原田さんに何か方法がないか聞きなさいよ! 泣いてど...

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