第133章 回転の符

佐藤茜が庭の外に出ると、門の前に立っている宮本直樹の姿が目に入った。

無精髭を生やし、力なく庭の塀に寄りかかっている。足元には吸い殻が散らばっていた。

佐藤茜は同情するように首を振った。

鬼の廟、実に人を惑わすものだ。

佐藤茜が去った後、宮本直樹はもう一本煙草を吸い、ようやくその吸い殻を投げ捨てると、髪と服を整えて門の前まで歩き、呼び鈴を押した。

佐野陽菜がドアを開ける。「どなた様でしょうか」

「原田さんをお願いしたいのですが、原田さんはいらっしゃいますか」

佐野陽菜は彼をちらりと見た。「宮本さんですか」

「はい」

「原田さんならいらっしゃいます。どうぞ、こちらへ」今朝、原...

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