第138章 私が婿入り

野口一生は父の言葉を聞き、辛そうな表情を浮かべた。

【うわっ、最近は姉が弟を溺愛する『弟のために尽くす人』ってのは知ってたけど、兄バージョンもあるのか?】

【↑世間知らずだな。親が偏愛してれば、兄だろうが姉だろうが関係なく『弟のために尽くす人』になるんだよ】

【お兄さん、かわいそう!】

【かわいそうなのはお姉さんの方でしょ! こんな人と結婚したら、一生この親戚連中に付きまとわれることになる】

野口の父は、なおも野口一生を罵り続けていた。

「お前が言わないなら、私が言う。藤本さんのご両親もいらっしゃるんだろう? 直接話をしに行く。娘をうちの家に嫁がせたいなら、それなりの誠意を見せて...

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