第24章 整形の天敵

「麻友君、君を疑っているわけではない」中川誠司は説明した。「和田秘書はもう何十年も私に仕えてくれている。こんなに安易に彼女の罪を決めるわけにはいかない」

原田麻友は理解を示した。

彼女は立ち上がると、和田秘書の目の前まで歩み寄った。「以前写真を見たとき、どこがおかしいのか気づきませんでした。それは……」

彼女は一旦言葉を切った。

和田秘書は緊張した面持ちで彼女を見つめている。

「あなたが整形をしていて、顔つきが大きく変わっていたからです」

「私は整形などしていません」和田秘書はきっぱりと言い放った。彼女は怒りを露わに中川誠司を見つめる。「中川社長、なぜ私をこのように辱めるのか、理...

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