第249章 バカになた中山渚

原田麻友が手を一振りすると、鉄鎖は断ち切れ、全裸の男がドンという音と共に地面に叩きつけられ、埃が舞い上がった。

彼女は歩み寄り、わずかに身を屈めると、男の体を覆う黒く長い髪を掻き分けた。

心の中ではとうに答えが出ていたものの、男の顔立ちを目の当たりにした瞬間、原田麻友の手は思わず止まってしまった。

「中山渚」

彼女はその名をそっと口にすると、手から力が抜け、髪が再び男の顔を覆った。

システム:【……どうします?彼の状態、あまり良くなさそうですが!】

原田麻友は深く息を吸った。【彼は生まれつきの霊体。黒田亘が彼を見つけ、その血で霊力を補給していた。だから……なぜ、異世界の人間がこの...

ログインして続きを読む