第262章 幸運と不幸

 また二人の冥府の使者が数人の魂を引きずって石橋の上に現れた。彼らが石橋を渡り終えた途端、そのうちの一人の表情が変わった。

「匂ったか?」

 もう一人の冥府の使者が鼻をひくつかせ、貪欲な眼差しで周囲を見回す。「修行者の匂いだ。なんと純粋な霊気。間違いなく修行者だ!」

「この修行者を見つけ出し、魔王に捧げる」

 言い終わるや否や、一枚の呪符が宙を舞い、鋭い一喝と共に飛来した。「物の怪め、命を差し出せ!」

「身の程知らずめ」

 冥府の使者は嘲笑し、黒い鎖を振り回すと、宙に浮いた原田麻友を真っ直ぐに捕縛し、力任せに地面へと引きずり下ろした。

「本当に修行者だったとはな。この全身から溢...

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