第264章 神の札

魔王の指先から陰の気が溢れ出すと、静かだった血の池が沸き立ち、中の白骨が人の耳膜を突き破らんばかりの、凄まじい叫び声を上げた。

その叫び声を聞き、魔王は一層楽しげに笑う。

彼は満足そうに身を翻すと、前へと歩き出した。

前殿を回り込み、林を抜け、ようやく一つの洞窟の前にたどり着く。

原田麻友が洞窟を見上げると、そこには『神を葬る淵』と書かれていた。

神を葬る淵?

「ここは俺の宝の隠し場所だ」

洞窟に入るなり、原田麻友は天井から吊るされた数十もの藁人形を目にした。それぞれに名前と生年月日、そして生年月日占いが書かれている。

二つの藁人形の間は、一本の金の糸で結ばれていた。

近づ...

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