第284章 彼女も争う

原田麻友は怒りを露わにする中川裕大を見つめ、ただ浅く口角を上げるだけだった。「原田日菜の件は私が処理するから、勝手に動かないで」

中川裕大はフンと鼻を鳴らした。「あいつが菜々美に手を出したんだぞ。それを黙って見てろって言うのか?」

原田麻友は頷いた。

中川裕大は訳が分からず、愕然として原田麻友を見つめた。

彼は苛立たしげに自分の髪を掻きむしった。「麻友さん、分からないよ。あの原田日菜のどこに、あんたがそこまで気を使う必要があるんだ!あんたはもう原田家を出たんだし、原田家に頼ってもいない。原田家とはあんなことになってるのに……」

彼は本当に理解できなかった。

麻友さんには能力もあれ...

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