第295章 人を殺した

荒木家。

荒木誠はソファに横たわり、傍らには薄いネグリジェを纏った若い美女が跪いて彼の脚を揉んでいた。

「ようやく一つ、いいことがあったな。この丸山圭太、あいつを芸能界で干してやれなきゃ、俺は荒木の名を捨ててやる」

「荒木社長、さすがですわ」

荒木誠はそのおべっかに応じることなく、その眼差しには陰鬱な光が宿っていた。

あの赤陽が去ってからというもの、自分はずっと不運続きだと感じていた。

各事業は不調続き、おまけに自身の悪事が何度か露見しかけ、その都度金で揉み消してきた。

最も頭が痛いのは、今回の丸山圭太が撮った映画のことだ。

映画に出てくる女の幽霊、あれが松浦夕美というクズだ...

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