第319章 原田麻友の力

原田大翔たちが去ると、すぐに佐野陽菜が皮肉たっぷりに言った。

「あの原田家の人たち、頭おかしいんじゃないの!」

 山口理沙はしかし、何か違うものを見抜いていた。彼女は原田麻友の前にふわりと移動し、本の山に身を乗り出すようにして言った。「あなた、いつもは原田家の人と話したがらないのに、今回はどうして原田大翔にあんなにたくさん話したの?」

 原田麻友は図録をめくり続け、答えなかった。

 山口理沙はさらに彼女に近づく。そのぼんやりとした半透明の霊体は、ほとんど原田麻友の顔に触れんばかりだ。「原田大翔が、原田日菜の影響から抜け出しつつある……そういうこと?」

 原田麻友は彼女をちらりと見上...

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