第340章 彼を知っている

一行は建物の中へと戻った。

以前と同じように、皆、原田麻友の部屋に集まっている。

原田日菜は原田麻友がテーブルに置いたルビーをひっつかむと、慌てて自分の首にかけた。

身に着けながら、不満を漏らす。

「麻友、あなたならルビーがなくても、あの冥婚の男の亡霊をどうにかできたはずよ。どうして私のルビーを取り上げたの!」

彼女は愛おしそうに自分のルビーを撫でると、服の中へとしまい込んだ。

原田麻友は椅子に腰掛け、彼女に一瞥をくれただけだった。

「余計なことをするんじゃないかと心配でね」

原田日菜は言葉に詰まる。

「……」

広瀬滉大が声を荒らげた。

「原田麻友、どういう意味だ!」

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