第354章 証拠は?

「モールス信号?」寂しいは目を大きく見開いた。「SOS、これは救難信号だ」

 彼は驚きながらも、すぐにスマホを取り出して警察に通報した。

 待っている間、寂しいは原田麻友たちに説明を始めた。「上の階の夫婦は、俺よりも年上なんだ」

「息子が一人いてな、会うたびにその息子がどれだけ素晴らしいか自慢してくるんだよ。顔もいい、学歴も高い、給料も高いって……」

 寂しいは心底嫌そうな顔をした。「前はしょっちゅう帰ってきてたのに、ここ二年ぐらいはなぜかあまり帰ってこなくなった」

「一ヶ月ほど前だったか、その夫婦が赤ん坊を抱いて出てきてな。息子の子供で、自分たちの孫だって言うんだ」

「今じゃ息...

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