第368章 符を書くのがうまくいかない

休憩室に二人きりになると、田村玲央はスーツの上着を脱ぎ、片手でネクタイを緩めた。

「どうだ、俺の休憩室は?」

「方角は申し分なく、太陽と月の気を集めるにはもってこいの修行場所ね」

田村玲央は笑った。「行こう。昼飯を食わせてやる」

二人は中華料理屋へ向かった。田村玲央は手慣れた様子で料理を注文し、原田麻友にこの店について紹介し始める。

「この中華料理屋のオーナーは、ここの料理長でもあるんだが、先祖は前の王朝の宮廷料理人でな。秘伝の料理がたくさんあるんだ」

この中華料理屋は静かで落ち着いた雰囲気で、個室はそれぞれ独立していながらも、圧迫感はなかった。

周りは青竹に囲まれ、小川がさら...

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