第384章 天道

原田日菜はほっと息をつき、ソファに身を沈めると、嬉しそうに笑い出した。「大手四社のブランドアンバサダー、ふふっ!災い転じて福となす、ね!」

原田麻友、ああ原田麻友!

まさかこんな些細なことで、自分が打ち負かされるとでも思ったのかしら?

この原田日菜を、甘く見すぎよ!

得意満面になっていると、原田日菜のスマホが鳴った。マネージャーが手に取って見ると、スマホを指差しながら、声を出さずに原田日菜に伝えた。『広瀬滉大』

原田日菜は「……」

あまりこの電話には出たくなかった。

しかし、溜め息を一つついてスマホを受け取り、通話ボタンを押す。声は焦った調子だ。「滉大兄さん、大丈夫!? 今ちょ...

ログインして続きを読む