第404章 三本の線香を立てる

中川慎吾は、どこからともなく這い寄るような得体の知れない寒気を覚えた。慌てて周囲を見渡すが、そこには何も見当たらない。

だが、それが一層の恐怖を掻き立てる。

原田麻友が日常的にあの手の存在と関わっていることなど、誰の目にも明らかではないか。

もしかすると、今この周囲にもあの手の存在が潜んでいるのかもしれない。

理由のない悪寒に、彼は思わず身震いした。

「騒ぐな!」

中川大貴が一歩前に歩み出て、中川慎吾を鋭く睨みつける。

「ここは原田先生の敷地だぞ。お前が勝手な振る舞いをしていい場所ではない」

中川慎吾が反論しようと口を開きかけたその時、中川大貴の表情がぱっと明るくなった。

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