第436章 子母符

素人の田村玲央から「巨大な法陣」という言葉を聞かされ、原田麻友と渡部建は少し戸惑いを覚えた。

二人は田村玲央が付箋を貼ったページを開き、読み進めるごとに眉を深く潜ませていった。

渡部建が口を開いた。「こういう事態を、曇城の玄門は誰も放置しているのか」

原田麻友は調査資料をパタンと閉じ、「能力が足りないか、でなければグルになっているかでしょう」と淡々と答えた。

渡部建は押し黙った。

「まずはあの女たちの体に刻まれた符文を消しましょう」

渡部建は静かに頷いた。

彼は心に渦巻く憂慮を一旦しまい込み、田村玲央に向かって笑いかけた。「田村社長はさすがですね! うちの事務所で働く気はありま...

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