第444章 原田日菜のせいか

「ここが寅泉路だって? どこがだよ。どう見ても黄泉路じゃねえか……?」

原田麻友が言う。

「ここは陰と陽の煞気がぶつかり合ってる。しかも近くに葬儀場があるでしょう。霊体は衝撃でほどけやすいの」

「夜になったら……」

天巫院玲幻が眉をひそめた。

「夜、寅泉路のバス停付近にいる霊体が『黄泉路』の文字を見たら、来たバスに乗り込む可能性が高いわ」

「孤陽独陰の煞気に、死にたての陰気が重なれば……」

文華が顔を強張らせる。

「血祸を呼ぶ、暴戾の気になる」

だから運転手たちは口をそろえて言うのだ。ここに差しかかると、理由もなく胸がざわつき、焦りと苛立ちが湧き上がってくる、と。運転手と乗...

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