第478章 逆さ拝みで、現世に戻る

「賢二の全身にまとわりつく陰気が強すぎる。明らかに水の霊によるものではない。この陰気には……契約の痕跡がある」

原田麻友は、賢二の周囲に漂う陰気が凝縮して散らないのを見つめていた。

「この村の近くに小さな祠はありますか? 誰も管理していないけれど、かつて神仏を祀っていたような祠です」

一同が思いを巡らせていると、武藤がポンと膝を打った。

「そういえば、土地神の祠が一つあったね。土地神様の像が一つ置かれているだけだったけど、誰も拝まなくなって、祠はもう崩れちゃったよ」

「そこへ案内してください」

土地神の祠は村の東側、村からそう遠くない大樹の下にあった。長年人が寄り付かなかったため...

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