第521章 太平道張角

安井優子に数枚の符を描き終えると、さらに彼女の魂魄の上へ幾重にも呪文を重ねておく。

「これで守れる。呪符の紙はちゃんと持ってて。追跡できるようにしてあるから」

安井優子はこくりとうなずき、原田麻友から受け取った呪符の紙を大事そうにしまった。

「ありがとうございます、先生」

山口理沙は安井優子を上から下まで点検するように見て、念を押す。

「もう最後のひと踏ん張りだよ。中川泰をうまく騙して、あいつの背後にいるあのクズ男を引きずり出せれば……あなたの仇は取れる」

「相手が神を葬る淵の人間かどうかも、確かめられるしね」

運命をねじ曲げ、気運を奪い取れるような手合いだ。神を葬る淵でなくと...

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