第542章 神廟

原田麻友は大槻家の面々に尋ねた。

「この写真、私たちが持ち帰ってもよろしいですか」

「ええ、もちろんですとも」

写真一枚どころか、全財産を差し出せと言われても喜んで応じるだろう。

「では、あなたたちが五通神を祀っている場所へ案内してください」

かつて上方山にあった五通神の廟はとうの昔に破壊され、今はもう影も形もない。

現在ある五通神の廟は、大槻家の人々が実家へ戻った後に自ら再建したものだった。

大槻史浩と光谷葵がそれぞれ車を運転し、二台に分かれて向かうことになった。

原田麻友は光谷葵の車に同乗した。山口理沙は手に持った写真を見つめ、原田麻友の耳元で声を潜めた。

「五通神の腕...

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