第563章 生贄

天巫院玲幻は、視界がすっと暗転するのを感じた。怒りで、そのまま気を失いかける。

どうにか玄門の人間としての体面を保ち、声を抑える。

「言いましたよね。勝手にうろつくな、と。しかも夜。月の気がここまで強い時間帯に……極陰の地で、あなたたちは二人そろって外へ出たんですか」

配信カメラに向かって視聴者とやり取りしていた水野哲平は、天巫院玲幻の抑えきれない声に気づき、首をかしげながら近寄ってきた。

「先生、どうしたんですか?」

相葉百花が苛立ったまま、昨夜、原田日菜と広瀬滉大が外に出た件をぶちまける。

水野哲平は――

「……」

しばらく固まったあと、反射的に広瀬滉大を見た。

「俺、...

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