第566章 呪符の封印を解く

その場は静寂に包まれた。

玉森仁の言葉だけが、空虚に響き渡る。

原田日菜の目尻からついに涙がこぼれ落ちた。だが、その表情はこわばっており、先ほどの非難めいた色はすっかり消え失せている。

彼女は口を開き、弁解するように言った。「私も、みんなのためを思って……みんなが怪我をするのが辛かったの」

水野哲平は皮肉げな笑みを浮かべた。「この程度の擦り傷、撮影じゃ日常茶飯事だろ。俺たちはカメラのために生きる芸能人だからな」

「私はただ、みんなのことが心配で……」

「そいつはどうも」水野哲平は冷ややかに言い放った。「だが、先生を責めるなら俺たちを巻き込まないでくれ。俺たちは二人の先生に心から感...

ログインして続きを読む