第572章 原田グループに何かあってはならない

「原田麻友は……死んでないんだよな?」

原田大翔は階段室で、声を潜めて問いかけた。

向かいの原田渉は、答えない。

「ネットじゃもう大荒れだ。原田麻友のファン、共演者のファン……みんな新川市に向かって動き出してる」

「なのに……兄貴のお前が来てない」

「番組で愛の告白までした田村玲央も来てない」

「中川家だって誰一人来ない」

「それに、原田麻友が別荘で飼ってる連中も……不気味なくらい静かだ」

原田渉は、なお沈黙したままだった。

だが原田大翔は、ふっと息を吐く。胸の奥にのしかかっていた重い塊が、すっと消えていくのを感じた。

壁にもたれ、力が抜けた声で言う。

「やっぱりな。あ...

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