第583章 お母さんを許してくれない?

原田日菜はまたも声情たっぷりに訴え続けた。だが、彼女が一言吐くたびに、群衆のどこかから必ず反論が飛んでくる。

「呪符の紙を剥がしたの、お前だろ?」

「原田麻友が『剥がすな』って言ったのに、聞かなかったじゃん」

「それで許してもらえると思ってんのか?」

「彼らが生き返らない限り、俺たちファンは許さねえ」

「死んだ人間の代わりに、処刑人を許す資格なんてねえんだよ!」

声が上がるたび、誰かがきょろきょろと辺りを見回す。それでも、言った張本人は見つからない。

原田日菜も視線を素早く群衆に走らせたが、やはり特定できなかった。

深く息を吸い込む。声はさらに悲痛さを帯びた。

「全部……私...

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