第599章 原田家の娘としての身分を失った

原田拓也は笑みを浮かべたまま、自分のスイートへ戻っていった。

部屋の前まで来て、白いワンピース姿で扉の前に立つ原田日菜を見つけた瞬間、その笑顔が一度だけ引きつる。だが、すぐにいつものように口元を持ち上げた。

「日菜!」

「拓也兄さん、どこ行ってたの? ずっとノックしてたのに、全然出てこないんだもん」

原田日菜は悔しそうに唇を尖らせ、拓也を見上げた。

拓也は自分の額の汗を指さす。

「トレーニングだ。どうした?」

日菜はスマホを取り出す。

「拓也兄さん、ネット民がまだずっと私のこと叩いてる! どれだけネットで説明しても、ぜんぜん聞いてくれないの」

拓也はスマホを受け取り画面を確...

ログインして続きを読む